うつの原因は環境と戦略の不一致

うつの原因は環境と戦略の不一致

うつ病というカテゴリーに関わってきて、
不思議に思っていることがあります。

それは

病気なのに全快という言葉を使わないこと

です。

うつ病の場合、一定の症状の緩和が認められると

寛解

という言葉を使います。

これはすなわち、再発の可能性があることを示唆してるわけね。

 

別にドクターを責めたいわけではないのですが、
こういう風にしか表現できないんだと思います。

だって病気になった原因もよくわからないことが多いし、
外科手術をして幹部を取り除いたわけでもないから。

一方で、一時は「うつ病」と診断されていながらも
完全に回復し、まったく再発しない人もいます。

僕もそうだし、僕の周りにもたくさんいます。

もちろん、この人たちも全快とは言われてませんが、
本人たちは全快になったと確信しています。

ということは、ますますうつ病というものが
わかりにくくなってくるわけなんだけど、

僕はたくさんの人の状況を見てきて
自分なりにうつ病の定義をしています。

あ。もちろん医学的にどうこうではありません。
僕個人がうつ病を理解するときの目安です。
しかもごく個人的な。(#^.^#)

僕の定義によるとこうです。

うつ病とは、その人の戦略と環境の不一致によって
各種の身体症状が引き起こされ長期化する現象

僕は環境要因が結構大きいと思っています。
よくある例は、職場でうつになるケース。

この場合は、職場でのストレスが大きな環境要因となります。

ところが、同じ職場でも
うつになる人とならない人がいます。

そこで注目したいのが、その人の戦略。

ここで言う戦略とは、その人が生きていく中で身につけた
処世術みたいなもんだと思ってください。

例えば、嫌なことを言われても我慢をする とかね。

この戦略は、自分がうまく生きるために出来ています。
なので、これまでの人生では有効だったわけ。

ところが、環境が変わってこの戦略が通じなくなった。
そこで、心身がパニックを起こすわけです。

これが僕なりの解釈。

なので、これを治すためにどうするかというと・・・・

1)まずはしっかりやすんで、体力を復活させる
2)環境を変えるか、戦略を変えるかを決める
3)実行する

こんな形になります。

環境を変えるのが一番楽で効果的ですね。
つまり、転職するとか。

でも戦略にあわない環境に出くわしてしまうと
また同じ現象は起こります。

なので長期的には戦略を変える方がいいと思います。
ただしくは戦略のバリエーションを増やす。

北海道に行くのに、飛行機しか手段がなかったとしたら、
飛行機が欠航になったとたん、パニクりますよね?

でも、鉄道や船、自動車、バイク、自転車、ヒッチハイクなど
戦略が多ければなんとかなります。

メンタルも基本的には同じです。