カウンセリングすればいいってもんじゃない。
マイナス系のコーチングばっかりやってるので、
興味を持っていただくことがよくあります。
実際に質問してくださる方もいます。
ありがたいですね。
その方たちのお話を聞いたり、
色んなやり方をしてる人たちを見ていると
それって違うんだよなー。
って思うことが多々あります。
そのひとつが
「落ちてるときはカウンセリングをして、
浮上してきたらコーチングをすればいいんですよね?」
というやつ。
ここでいうカウンセリングというやつは、
カウンセラーさんがやっているような
変化が起こるまでカウンセリングをする
ということではなく、
とりあえず落ち着くまで傾聴する
という意味にとらえているコーチが多い気がします。
あのね。
コーチングであろうが、カウンセリングであろうが
傾聴するのは基本中の基本だからね。
相手がマイナスであろうが、プラスであろうが、
話を聞くのは当たり前だと思うんだけど。
それにそういうのって、
カウンセラーさんにも失礼だし。
「キングさんはカウンセリングとコーチングの切り替えを
どの辺でやってますか?」
てなことを聞かれたことがありましたが、
「そんなのないよ」
って答えます。
だって僕は最初から最後までコーチングしてるつもりだし。
「何をしてるか」よりも「誰としてかかわっているか」というのが
とっても大事なんです。
それに「話を聴く」というのは、とっても大事なことであると同時に
相手の傷を深くする可能性があるということも
コーチは知っていないといけない。
もちろん、コーチングも同じ。
相手をよくするどころか、かえって悪化させることもある。
身体症状が出ている人に
「体で感じて」
なんてのは、恐怖以外の何者でもない。
過去にとらわれている人に
過去の話を聞きつづけると
更にそのとらわれが強化されることや
あきらかにパニックになっているのに
パニックを解除せずに
セッションをやり続けたりとか
そういうことは最低限知っておいてほしいと思うんです。
もちろん、他にもいっぱいあるんだけどね。
「自分がそう習ったからやる」
のではなく、
「目の前にいる人のためになることをする」
であって欲しい。
ちなみに、人は誰でもマイナス領域に落ちることがあるから、
「自分はそういう分野じゃないから必要ない」
とか思わないでくださいね。
昨日まで元気だったあなたのクライアントさんが
今日にはすごく落ちていることもあり得ます。
そのときに慌てないように。
意識したり、学んだりしておいてくださいね。