うつなど、メンタル的に落ち込んでいる人に対してのアプローチとしては、
「カウンセリング」が正しい方法とされています。
カウンセリングは傾聴をベースに、マイナスに落ち込んでいる心の状態を、
ゼロの状態まで引き戻すことを目的にしています。
逆にコーチングは、ゼロ付近の人がもっとプラスの方向に向かえるように
サポートすることが目的。
そのため、マイナスまで落ち込んでいる人に対して、
コーチングのようにプラスを向かわせるアプローチは
かえって問題を作ってしまう危険性があります。
でもあえて僕は、うつ状態でもコーチングは有効だと思います。
それはうつ状態の人でも、マイナスのときもあればゼロ付近のとき、
プラスのときがあるからなんです。
なのでうつであっても普通の人と変わらずコーチングすることが出来ます。
ただし、当然ながらマイナスに陥りこともありますし、プラスの状態が本心なのか、
病気が引き起こしているのか、薬の力なのかを見抜く必要性があります。
幸い僕はうつ病体験者なので、この辺の感覚は普通の人よりは鋭いと思いますし、
何よりも学んできたコーチングが、マイナスも取り扱うスタイルなので、
通常のコーチよりは対応することが出来ます。
このあたりを見極めて、クライアントの状態がプラスに向いているとき、
そっと背中を押すと、そのまま快方に向かうこともあります。